吸引力、吸い込み仕事率の裏事情

はい、前回の日記どおり、吸引力と吸い込み仕事率の裏事情についてお話しましょう。

掃除機の販売コーナーに行くと、必ずある吸引力の強さを謳った広告があるはず。

「業界初、650Wの超強力吸引力!」

みたいな。








はっ(-c_,-` ) y~~

吸い込み仕事率とは、吸引仕事率と呼ばれる事もあり、その掃除機がどの程度吸い込む力があるかを表したもの。

最近は600Wを超えるものがざらにあります。

この数値が高いほどゴミをよく取るような宣伝をしています。

ただ、数値が高い事がすぐによく掃除する、ゴミをしっかり取る掃除機とは限りません。

吸い込み仕事率の計算はJISという国内基準によるもので、モーターが発生させる吸引力とヘッドの部分の大きさなどで数値が大きく左右されるもの。

ある程度の基準にはなるが、過信できない基準である。

実際体験してもらえばわかる事だが、国内の630Wの掃除機を使用した後、Dysonの掃除機を使用してほしい。

これは別にDysonびいきのために言ってるわけじゃない。

あの数値がいかに信憑性の薄いものかを実感してほしいからだ。

ちなみに、Dysonの吸い込み仕事率はいくつだろうか?

200〜250Wである。

この数値は一般のスティックタイプクリーナーとどっこいだ。

あんなにでかくてゴーゴー音出すDysonがそんなに掃除ができないんだろうか?

そんな事はない。

ジュウタンにチョークで印を付けてクリーニングしてみたが、十分綺麗になる。

つまり、あの吸い込み仕事率というのは、そこまで掃除性能を現したものではないという事だ。

しかも、実際掃除をしている時に600Wも力は発揮されていない。

あの数値はクリーニングヘッドを取り外したホースの丸い部分を手でふさいだ時に発生する、いわば最高出力の事である。

掃除をしている時にその掃除機の吸い込み仕事率、最高値が出ているわけではない。

しかも、単位がWで表されているが、あれはワットの事でもない。

よくあの数字を見て、消費電力かと勘違いする人がいるが、まったく別物である。

さらにさらに、最近その吸い込み仕事率の高騰が続いているが、なぜより数値の高いものが販売されるのか。

それは知識のないユーザーがメーカーに対してより高い吸い込み仕事率を求めるから、それにメーカーが答えて数字を上げているのである。

しかも、ここには裏がある。




掃除機とはそもそもどんな構造をしているかご存知だろうか?

かならずモーターが存在し、ヘッドから空気と一緒にゴミを吸引するものだ。

この空気を吸い込むところが重要で、吸った空気はどこにいくだろうか?

掃除機の後ろから排出されている。

この排出される空気の量がキーで、排出される空気が少ないと吸える空気も必然的に少なくなる。

これは物理的に当たり前の事。

吸える空気が少なければ当然吸引力は低下する。

逆に言えば、排出する空気の量を増やせば、吸える空気が増える。

つまり、吸引力が高まる。

ここに目を付けた日●が販売しているプレミア●は排出する空気の量を増やすための工夫をした。





フィルターにでかい穴を4つ開けたのだ。




この意味がわかるだろうか?

消臭、抗菌効果があるフィルターを採用した!だのなんだの衛生効果を謳っているくせに、そのフィルターに穴が4つ開いている。

すると、ゴミや空気は当然目の細かい通り抜けずらいフィルターではなく、穴を通過する。
フィルターの意味がなくなってしまうのだ。

はっ(-c_,-` ) y~~

●立を例に吸引力をあげるためのメーカーの工夫、もとい詐欺まがい行為について書いてみた。

次回は何かこうかな〜。

あ、質問を受け付ける事にしよう。

僕の知識が追いつくかどうかわからないが、掃除機について疑問がある人、ぜひコメントしてくれー♪