最近CMで流れているSAD

正式名称Social Anxiety Disorder。
社会不安障害、不安障害の下位概念である社会恐怖の事。
DSM-Ⅳ-TRにはこうある。


A.複数の人から注視を浴びるような特定の社会的状況や行為の1つ以上に対して顕著で持続的な恐怖を持っている。その内容は恥をかかされたりする事への恐怖である。

B.恐怖している社会的状況へさらされると、ほとんど必ず不安反応が誘発される。場合によっては状況依存性、状況誘発性のパニック発作の形をとることがある。
注:パニック発作も不安障害の一部です。詳しくはここに記載しませんが、動悸、発汗などが特定の条件下で突然起きる事。

C.その状況や行為に対しての恐怖が過剰であったり、不合理である事を本人は認識している。

D.恐怖している社会的状況、行為を回避しようと努力している。または回避できなければ、強い不安、苦痛を感じながら耐え忍んでいる。

E.恐怖している社会的状況、行為の回避、不安を伴う予期、または苦痛によって、正常な生活が障害されている。

F.18歳未満の場合、持続期間は少なくとも6ヶ月である。

G.物質、または一般身体疾患によって起きている事ではない。


ちょっと今回は基準がかなり多いですね。
A〜Dに当てはまる場合、予備軍といったところでしょうか。

発症率は全人口の10〜15%なので、まれな障害とは言えないです。
それから10代半ばから20代前半が好発期。
原因は脳内のセロトニン放出に原因があるのではないか、とされていますね。

あのCM、個人的にはすごく賛同できます。
世間の認知が変わると良いですね。
ただ、精神障害ってSADだけじゃないので、もっともっとCMとかで社会への認識を高めていく必要性は高いでしょう。

ま、その第一歩と思って、良しとしましょうか。