適応障害:Adjustment Disorders

ストレスを根源とし、どんな人でもなりうる病気。
DSM-Ⅳ-TRにはこうある。


A.はっきりと確認できるストレス因子に反応して、そのストレス因子の始まりから3ヶ月以内に情緒面、あるいは行動面に症状が出現する。

B.これらの症状や行動は臨床的に著しく、それは以下のどちらかによって裏付けられている。
鄯)そのストレス因子にさらされたとき、予測されるものをはるかに超えた苦痛がある。
鄱)社会的、または職業的機能の著しい障害がある。

C.ストレス関連性障害は、他の特定の精神障害の基準を満たしていないし、すでに存在しいる精神障害、あるいは人格障害や発達の遅れの単なる悪化でもない。

D.症状は、大切な人との死別の後に現れる特有の反応ではない。

E.そのストレス因子、あるいはその結果がひとたび終結すると、症状がその後6ヶ月以上持続する事はない。


適応障害(以下、AD)の原因は、基準にあるとおり、ストレスです。
ただし、ここには個人要因が大きく絡んでおり、ひとつのストレス要因に対する捉え方によって、ADにつながったりつながらなかったりします。
ADの発症は本人の人間性、専門的に言えば認知の様式によるところが大きいわけですね。

ADになると、なった人はいくつかの分類が出来ます。
うつ状態になる人や引きこもりになる人、不安状態に陥りやすくなる人。
ストレスにさらされて胃が痛くなる人っていますよね?
それが極端になるとADと言えるかもしれません。
雅子様も一時期病気がどうのとかって世間で騒がれていましたが、この病名が下っていましたね。

最近はそうでもなくなったのでしょうが、一時期リストラやらなんやらで多くの人が強いストレスにさらされた事でしょう。
今もそうかもしれませんし、多かれ少なかれこの障害に苦しむ方はいるんでしょう。

僕が思うに、AD予備軍って結構多いのではないかと思うんです。
たぶんリストラだなんだでクビくくった人の中にはかなりの数がいたんじゃないですかね。

企業には社員のストレスを考え、必要であればそれに対する策を講じる義務があるように思えます。
外車メーカーで有名なボルボもストレスマネジメントによって社内効率の向上に成功した、という事例もあるぐらいですし。

企業って新しいアイディアとかノルマクリアを大事にしてばかりいるようなイメージがあるんですけど、もしそれが正しいとするなら、今後の社会では企業内の人員に対する精神面でのサポートも重要なんじゃないですかね?

どうなんでしょう?
今企業にお勤めのみなさま、ADになってません?
あなたの会社、ストレスマネジメントしてます?