催眠を信じる?信じない?

は〜い、みなさんは「催眠」を信じますか?
それとも、信じませんか?

そうそう、よくテレビでやっているまずいものが平気で食べられるようになるとか、トマトがリンゴに見えるようになるとかってやつ。

「え〜、絶対そんなんありえないって!」

はい、そう思った人、最後まで読めっ!
思わなかった人、読まなくてもよし(笑

結論を先に。
催眠は科学的根拠に基づいた精神障害の治療法。
つまり、催眠とはうさんくさいものではないのです。

ただ〜し。
テレビでやっているようなやつを信じちゃ〜イカン。
ありゃマスメディアが悪い。
あんな放送の仕方じゃみんながみんな、摩訶不思議なものと勘違いしてしまう。

原理を簡単に説明しましょう。
人の頭(心と言っていいかな?)には、普段フィルターがかかっています。
だってさ、トマトを目の前に出されて、「これはリンゴです。」なんて言われても信じないでしょ?
トマトをリンゴと教わった人じゃなきゃそうは思いませんよ、普通。
では、どうすればそういったハチャメチャな事がなぜ可能になるのか。

フィルターを取っ払えば良いんですよ。

フィルターのせいでトマトをリンゴと信じてくれないなら、そのフィルターを取ってしまえば良い。
フィルターがない人ってのは怖いですよ〜。
人が言った事なんでも信じちゃいますから。

具体的な方法としては、ライターの火でもずっと見つめさせて、「あなたは少しずつ眠くなってくる。しかし、眠らない。私の声だけははっきりと聞こえる。もうろうとした世界の中で、私の声だけがはっきりと聞こえる。」とかなんとか言って、相手がうとうと〜っとしてきたところであれこれ言うんですよ。
「あなたに今話しかけているのはツマブキです。」とか(笑

ただ〜し。
そんな事は簡単にはできません。
なぜか?
催眠にもっとも必要な事は「信頼」です。
どんなにがんばっても、道端の人にいきなり火を見せて、上のような事言っても通用しません。
せいぜい変質者扱いで豚箱行きです。

催眠を成功させるためには、相手に絶対的信頼を得る必要があるんです。
「この人なら催眠をかけて変な事をしてきたりはしない。」
そう思っててもらう必要があるわけです。

ただ〜し(しつこい)。
信頼を得たからと言って、何でもできるわけではありません。
催眠をかけたとしても、人には理性というものが深く根ざしているため、その理性に反する事は不可能なんです。
例えば、人殺しをさせようとしたり、服を脱げなんて命令したって無理です。
自分にとって不利益になる事はさせられないわけです。

考察すると、テレビでやっているような催眠術って言うのは、かならず事前に信頼を得られるようコミュニケーションしているはずなんです、間違いなく。
あたかも突然やって成功させたかのような放送をしていますが、まずありえません。
どんだけカリスマ性高いんだよと突っ込んでしまいたくなりますね。

催眠の導入部分までならやった事ありますが、結構かかる人いましたね、友達に。
暗示をかけたりした事はありませんが、腕が重くなる、ぐらいだったら成功しそうな気がします。
ちゃんとマスターすれば、ちょっとした芸ができるかもしれません。

ま、人前で催眠するのってたぶん無理だと思うんですけどね、本人のリラックスが必要ですから(笑